2025/04/10 12:27

「日本の渓流釣りに最適な偏光グラスとは」
をコンセプトに究極の渓流釣り用の偏光グラスとしてリリースされ、大好評いただきました
OWL MILSとのコラボ偏光グラス第一弾
「Izanami / MILS LENS BRIGHT」

光学性能はそのままにカジュアルなデザイン性と確かな視界を両立したコラボモデル第二弾
「Norn / MILS LENS BRIGHT」

そして、第三弾となるNEWモデルは、Afterglowデザイナー横川がフレームの設計から監修し、OWL MILSの技術力とAFTERGLOWの現場主義が融合した『Vulcan ヴァルカン』です。


今回第三弾を作るにあたり、新規にフレームから作り込んでいくことで前作を越える渓流釣りに特化した偏光グラスを目指しました。

技術者の方々と図面を元に、コンマ数ミリ単位で微調整しながら設計していき、3Dサンプルを製作して確認と修正を繰り返し、日本の渓流シーンで使いやすく快適な視界を模索。
渓流という特殊な環境下で、ストレスのない視界と掛け心地は、釣りを楽しむという事だけでなく安全面にもつながる重要な部分です。
ユーザーの皆さんが、溪から無事に家へ帰って来て楽しかった時間の余韻に浸れるよう、様々なシチュエーションを考慮し、妥協する部分の無い商品開発を行っています。


フレームのデザインは、以前からご要望が多かったウェリントンタイプを採用。
個人的には、IzanamiやNornのような丸形も好きなのですが、色々な人が気兼ねなく掛けられるという点がウェリントンタイプを選んだ理由の一つ。
そして、もう一つは視界が広く取れるデザインであるということも理由です。

結果、OWL MILSのラインナップ中トップクラスのレンズサイズを確保しつつ、野暮ったくならないギリギリのラインに仕上がったと思います。

そして、レンズの大きさ以上にこだわったのが、眼球からレンズまでの距離とレンズの角度です。



眼球からレンズまでの距離は、カメラで言うと焦点距離のようなもの。

カメラのレンズで、焦点距離が10mm~40mmなどの広角レンズと、200mmや400mmの望遠レンズでは、切り取っている視界の広さが違い、広角レンズは視界の多くを切り取っていて、望遠レンズは視界の一部を切り取っているわけですが、サングラスや眼鏡も同じレンズサイズ・形状なら、眼球とレンズの距離が近いほうが広い視界が確保できるということです。

だから視界の広さで言えば究極コンタクトレンズですが、偏光膜を持つコンタクトレンズは流石に無いですからね(笑)
調光機能がある物は商品化されているようですが、偏光のコンタクトレンズとか需要が無さすぎて作られないでしょうし、偏光膜には方向があるので眼球の上で流動的なコンタクトレンズでは、技術的になかなか難しそう・・・と、ちょっと脱線

話を元に戻すと、それならレンズと眼球の距離をベッタベタに近くすればいいじゃないか?と思いますが、一概にそうとも言えない。


まつ毛が当たるぐらい近くすると、同じ場所で止まっているような釣りや大きな河川ならまだしも、谷の間を流れる急峻な日本の渓流を登攀を交えて一日中歩き回る渓流釣りでは、汗や運動による熱気によりクモリの問題が発生します。

だから視界が広いとはいえレンズが側面まで回り込む6カーブや8カーブのハイカーブレンズは、広い視界を確保できる反面、渓流釣りではクモリが発生しやすい場面も・・・
また、ハイカーブレンズはスポーティーな印象にもなるので、オールドタックルなどを好むアングラーの多い渓流シーンには、どうかな?とも思うところ。
この辺りは、好みの問題なので何が正解というわけではありませんが、AFTERGLOW的にもOWL MILS的にも、あまりスポーティーになりすぎずお洒落なデザイン性と実用性のバランスが大切だという考えで一致しました。


その結果、Vulcanでは4カーブレンズを採用し、眼球からレンズの距離やそり角を微調整して最適化することで、色々なスタイルにマッチするデザインとストレスのない広い視界、そして運動量の多い釣行でも熱気が滞留しにくく曇りずらいなど・・・絶妙なラインのバランスを狙っています。

また岩や滝を攀じ登ったり木の下をくぐったりと上下運動の激しい渓流釣りでは、フィット感もとても重要。
すぐにズレ落ちてくるような偏光グラスでは、ストレスが多くて釣りや遡行に集中できませんからね。
この辺りは第一弾のIzanamiの記事でも綴った部分(以下参照)

フィット感に関しては、OWLMILSさんの得意とするところで、テンプルの形状はもちろんフレーム素材には弾力性のあるTRナイロンを使用しているので圧倒的なフィット感とズレなさを実現しています。

さらに第一弾のIzanamiでも好評だったテンプル(耳掛け)内側の滑り止めラバーや、テンプルエンドのグラスコード用カラビナも搭載。
もちろんグラスコードも付属します。
高さ調整可能なノーズパッドは、フィット感が良くラバー製で長時間掛けていても苦になりません。

フレームカラーは、MATTE BLACK、CLEAR OLIVE、CLEAR MATTE BROWNの三色をラインナップ。
 
重要なレンズ部分は、すでに多くのアングラー達からご好評頂いている渓流釣り用に開発されたMILS LENS BRIGHTに加え、NEWレンズのOLIVE GLOWも新登場!
(レンズの話は、また改めて綴らせていただきます。)

つまり、フレームカラーが3色×レンズカラーが2色の6タイプよりお選びいただけます!

ちなみに写真は、CLEAR OLIVEのフレームにMILS LENS BRIGHTを搭載した物。

透明感と落ち着いた色合いのオリーブが良い感じにマッチしていますよね。

このVulcanは、OWL MILSさんの新・BLACK LABEL第一弾として5月頃より発売されます。
これから良いシーズンを迎える渓流釣りを、より楽しくしてくれること間違いなしのアイテムですのでお楽しみに!

レンズ編へ続く・・・