2025/01/15 09:52

冬の寒さから頭部を守るヘッドギアと言えばニットキャップが一般的ですが、高機能な化学繊維の特徴を組み合わせることでニットキャップ以上の暖かさと快適性を実現したのがこのキャップ。
POLARTECのアクティブインサレーション素材「ALPHAアルファ」を使用したシリーズの一角で、ALPHA ML JAKETとALPHA ML SHORTSと合わせて、冬のフィールドでの活動に最高の性能を発揮するようにデザインされたアイテムになります。
ALPHA ML JAKETとALPHA ML SHORTSの説明は、また改めて書くとして、今回はそんな寒冷地用キャップのお話。

それでは先ずデザイン面を見て行きましょう。
外観的には、ツバ付きのキャップに耳当てが付いた、まあよくあるタイプ。
でもその中身はというと、元々がスノーボードをする時にかぶりたいなと思って作ったので、雪山での使用に適した工夫が随所に散りばめられています。
ツバは、滑走時の風圧や稜線での突風の影響を受けにくくするために少し短めに設定し、芯材は風を程よくいなしつつ形状をキープしてくれるように、軽量で柔軟性のある素材を入れてあります。
また、ツバの角度もゴーグルの着用を前提にした角度に調整し、ゴーグル上部ベンチレーションに雪が溜まりにくいようにしました。
肝でもある耳当て部分は、何度も作り直してブラッシュアップしていったコダワリの部分。
形状は、後頭部から額までぐるりと繋がっており、それぞれの部位で意味のある長さにしてあります。
後頭部は、襟足や首を覆っていますが、ここは長すぎても邪魔になりますし角度も重要。
首の可動範囲を邪魔することなく、冷気を入れない角度とカッティングを時間を掛けて導き出しました。
そして、そこから繋がる耳部分は、色々な長さで作ってみましたが結果としてワカメちゃんのようなおかっぱカットに落ち着きました。
これは、あまりズッシリとしたキャップにしたくなかったというか、ニットキャップと同じように気軽に被ってほしいという思いから。
耳当てを長くして左右を繋げて顎下で留める構造も考えましたが、今回のコンセプトにシックリと来ない。
おかっぱカットの利点は、寒さから耳や頬を守りつつ、顔を左右に振った時にジャケットのフード部分に干渉しにくい点です。
右や左を見るたびに「ザザッ・・・ザザッ・・・」と擦れて抵抗があるのは、ストレスですからね。
この長さなら収まりも良く、生地も柔らかいのでノンストレスで被っていただけます。

さらに後頭部から耳当て部分までの裏地には、POLARTEC POWERGRIDを使っていますので暖かく、肌触りも快適。
耳当て裏地の前方部分は一部表生地と同じ素材を使っています。
これは、パウダーでの滑走や吹雪の際に、耳当ての裏地全面をフリースなどにすると、頬と耳当ての間に雪が付き溶けてを繰り返して最終的にバリバリに凍って冷たい思いをするのが嫌だからです。
この苦痛は、撥水性のある生地をこの部分に配することで、かなり改善されました。

額部分は、ちょうどゴーグルなどのアイウエアとの隙間を埋めて冷気をシャットアウトするカッティングを採用。
この部分も快適さと安心感に貢献してくれています。
このように雪山での使用に適した形を追求した結果、このデザインに行き着いたというわけです。

デザインと合わせて最高の機能を発揮する為に素材にもこだわり、いくつものサンプルのテストを繰り返しました。
そして選んだ表生地には、ストレッチ性があり軽量で柔らかなポリエステル生地をチョイス。
さらに耐候性を高めるために撥水性・撥油性のあるテフロン加工を施し、過酷な環境下での使用に適した生地に仕上げました。

そして、商品名にもあるように肝となる中綿には、POLARTEC ALPHAを使用。
ALPHAは、ツバ以外の全面に配置してありますので、安心感のある暖かさと程よい湿気の抜けにより、常に快適で幅広い温度帯に対応しています。
頭部裏地には、毛細管現象を利用した吸汗速乾機能のあるニット生地を使用しました。
裏地にこの生地を使用できるのは、中綿がALPHAだからこそ。
その理由を説明すると・・・
通常の化繊中綿やダウンを使用した場合、生地を高密度で織られた物やコーティングされた物を使ったり、不織布などで中綿が飛び出さない工夫が必要です。
そうしないと繊維を寄せ集めた通常の中綿などは、生地の織の隙間からニョロニョロと綿の繊維が出てきてしまうわけです。
これは、アヒルやガチョウの羽毛であるダウンも一緒ですね。
その点ALPHAは、基布を起毛させて作られた中綿素材なので、繊維が飛び出してきにくい。
つまりは、不織布などを挟む必要もなく、表生地も裏地も自由。
今回のように風を止めつつ程よい通気性を持たせた表生地を使用することも、裏地にメッシュやニットなどを使うこともできてしまう。
その上、余分な不織布などを挟まないのでシンプルで軽く、生地や綿の性能を阻害することなく構成が組めるということです。

これを踏まえてクラウン部分の裏地は、側頭部に表生地と同じ素材を使い、額~頭頂部~後頭部は、汗や湿気、余分な熱気を肌から離してキャップの外へ逃がすように吸汗速乾素材を配してあるわけです。
オーバーヒートにもつながる熱気は、当然上へ行きますからニットを通過してALPHAの綿の間も通過して表生地から外へ向かいます。
となると寒いのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、確かに熱気や蒸気を溜め込んだ方が暖かいので、空気を通さない生地でPrimaloftなどの綿を包んだ構造の方が暖かいキャップが作れます。
でもそれは、運動量が少ない場合。
このような暖かいけど熱や蒸気を逃がさない構造の物で、激しい運動をするとどうなるでしょう?
身体が温まり発熱と発汗しはじめるまでが早く、キャップ内が湿ってきて・・・
そして暑くて被っていられなくなったり、かいた汗が冷えて逆に汗冷えにつながったりするかもしれません。
そもそも吹雪などで寒さが厳しい時は、シェルのフードをかぶりますから、そうすればALPHAキャップのロフトをシェルで包む形になりますので保温性も高まります。
もちろんシーンによっては、保温や断熱に振ったキャップが適した場合もあります。
例えば、極端な極寒冷地や街使い、キャンプなどですね。
でも、冬のアクティブなシーンに向けたALPHA FLAP CAPでは、暖かさももちろんですが、快適にかぶっていられる温度帯や運動量を幅広く取ることを目指して作られたということがわかっていただけたかと思います。

サイズはS~MとL~XLの2サイズを展開。
生地が結構ストレッチ性があるのと、バラクラバの上に着用する前提の設計なので、気持ちゆったり目かもしれませんが、後頭部にあるアジャスターを締めてサイズ調整ができますから、サイズ表通りに選んでいただいてOKだと思います。
ゲレンデやバックカントリーでのスキー・スノーボードはもちろんのこと、冬山登山にもピッタリのALPHA FLAP CAP
冬のフィールドにおススメのハイテク防寒キャップで、快適な趣味の時間をお楽しみください♪
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